ボクシングとオーセンティックなバスケットデザインが融合したマイクロアパレル「BLOW」のPOPUPが開催

ボクシングとオーセンティックなバスケットデザインが融合したマイクロアパレル「BLOW」のPOPUPが開催終了しました。DIVからテキストが到着しました。

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マイクロアパレルの作法

プロコンシューマーの時代がやってきている。プロコンシューマーとは超消費者と呼ばれており、消費することに飽きたハイクラス(またはエネルギッシュなプアBOY)が自ら制作う。消費者と生産者がひっくり返ったような存在である。彼らはTシャツをシルクで刷り、小ロットで小物を作り、仲間内だけで売り合う。

かつて商品を生産するにはロット数が多くなければならず、在庫を抱えるリスクがあったため参入リスクが高かった、現在では小ロットで生産するサービスが多くなってき、Tシャツは工場にいきシルクを刷ることがシティボーイたちの作法のようにもなってきている。

デザインに関しても、かつては10万以上したグラフィックソフトがサブスクリプションで開放され、多くのチュートリアルページや動画も流通している、プロとアマチュアのスキルも均質化しつつある。現にインスタグラム内ではプロとも遜色もつかないアマチュアデザイナーが大量に生まれつつある。

「しかしだからといって全員が世の中に認知されるわけではない」

と言う結びは誤りである。スポーツサークルが必ずしも全国優勝を目指さないように、これらの目的は仲間と方法を共有し、つながり、楽しむことにある。いやそれこそが生産活動のスタートラインであるはずだ。

思えばストリートアパレルのほとんどは、仲間うちだけでやりとりしていたブランドが大衆の手に渡り、ストリートの神話として消費されていった。しかし神話にすることを目的にする人間はそれができない。ストリートの神話は楽しんだものにしかやってこない。